TECHNOLOGY COLUMN

ミラーレス一眼の完全無音シャッターが、静かなピアノソロにおいて不可欠な理由

POSTED ON 2024.03.14

演奏会の記録において、最も重要視されるべきは「演奏の邪魔をしないこと」です。 特にピアノソロや室内楽などの繊細な音楽において、静寂の中に響く「カシャ」というシャッター音は、 時に聴衆の集中を削ぎ、演奏者の集中力をも乱しかねない要素となっていました。

一眼レフからミラーレスへの進化

かつての一眼レフカメラでは、内部の鏡(ミラー)が動く物理的な音を完全に消すことは不可能でした。 厚い「防音カバー(サウンドブランプ)」を使用する方法もありましたが、操作性が著しく低下するのが難点でした。

最新のミラーレス一眼(STAGE-GRAPHではCanon EOS Rシリーズを使用)は、物理的なシャッターすら動かさない「電子シャッター」により、 物理的にゼロデシベル、つまり完全な無音での撮影を実現しています。

「完全無音」がもたらす表現の自由

シャッター音がしないことで、撮影者は曲の盛り上がり(フォルテッシモ)だけでなく、 音が消え入る瞬間(モルト・ピアノ)や、演奏を開始する前の極限の静寂の中ですら、シャッターを切ることができます。

  • 演奏者の指先が鍵盤に触れる直前の緊張感
  • 最後の音が消え、指揮者がタクトを下ろすまでの余韻
  • 聴衆の息を呑むような表情

これらの瞬間を、演奏の一部として、誰にも気づかれることなく記録できること。 それが、現代の演奏会撮影においてミラーレス一眼が不可欠とされる最大の理由です。

OUR EQUIPMENT

STAGE-GRAPHでは、物理的な音を一切立てずに、演奏のあらゆるニュアンスを記録するフラッグシップの無音撮影技術を採用しています。すべては、演奏という芸術がその瞬間の主役であり続けるために。